こんにちは!接骨院開業コンサルタントのウエダケンジです。
前回【接骨院の経営環境】はこんなお話でした。
- 接骨院の経営環境を<市場性>と<地域性>から見てみる
- 市場性から見ると、多様なセラピストさんたちが鎬を削る状態
- 地域性から見ると、開業前に「場所に合ったプラン」にするか「プランに合った場所」にするかの検討がまず重要!
今回は、「じゃあ、検討はどうやればいいのか?」のお話です。
最良の検討方法=事業計画書
まず、結論から言います!<事業計画書>を書きましょう!
開業してうまくいってない接骨院さんにウエダが伺ってみると、たいがい事業計画書をもっていません。また、すすめてみても最初の反応は3パターン。
- パターン1「事業計画書って何ですか?」
- パターン2「事業計画書、大げさだし、必要ないです」
- パターン3「事業計画書、難しそう、無理!」
そうおっしゃる気持ちもわかります。
でも先生は開業した瞬間から、柔道整復師さんであると同時に経営者でもあります。
そして、現在の接骨院業界は、「13万を超す競合他院」、「地域によって求められる院が違う」、「変化のスピードが早い」・・・とても勢いだけで生き残れるような世界じゃありません。
ではなぜ、「事業計画書の作成が最良の検討方法」なのか・・・今回は「最初の反応3パターン」にお答えする形でやってみます。
「って何ですか?」→事業計画書は検討そのもの
事業計画書は、先生の「経営プランを文章化」したもので、「書いては直す」という<サイクル>を回して作ります。
- ①計画→②実行(書いてみる)→③検証→④改善(書き直す)→①に戻る
実は、このサイクルが検討そのもの(いわゆる<PDCAサイクル>です)。
「事業計画書を書き直す」=検討であり、自院の経営プランを客観的かつ論理的にチェックできます。
「大げさだし、必要ないです」→事業計画書は必要書類
もし事業計画書が客観的かつ論理的になっていれば、実現の可能性が高いはずです。
であれば、大げさどころか、むしろ誠実さや信頼感の根拠となります。
逆に事業計画書がないと、第三者からすれば確たる根拠がないように見えます。
さらに「必要あるかないか」で言えば、事業計画書がないと銀行などから融資を受けられません。
もし創業融資を考えているのであれば、事業計画書の作成は必須です。
「難しそう、無理!」→事業計画書は自分の言葉で書ける
では、何をどうやって書けばいいのでしょうか。
これも始めに結論を言います!「自分の考えを自由に書いて」ください。
よく誤解されるのですが、事業計画書はお役所の公文書と違って、実は決まった書式がないんです。
ネットで検索するとさまざまな形式が見つかります。
なので既存の形に無理に書かず、自分の言葉で書いてOK・・・むしろそうしてください!
自分の言葉で書いた事業計画書ほど銀行など金融機関の心を揺さぶります。
ただ、「そうは言っても、何か見本が欲しい」先生のために、日本政策金融公庫の創業計画書をリンクしてみました。
- コンセプト
- 開業場所
- 損益分岐点
- 開業資金
- その他
一番大切なのは、「まずは書いてみる」。
いまできる範囲で全然OKです!ぜひトライしてみてください。
また、今後は【接骨院開業準備シリーズ】として、【コンセプト】【開業場所】【損益分岐点】【開業資金】などを詳しく紹介していきます。
ではまた!