整骨院の経費計上と節税方法|失敗しないポイント

整骨院を経営していると、毎月の支出がどの程度まで経費として認められるのか、気になる場面が多いでしょう。
例えば施術器具の購入や院の家賃、スタッフの福利厚生など、事業運営にはさまざまな出費が発生します。
これらを正しく経費に計上することで、税金の負担を減らし、経営を安定させる効果が期待できます。

しかし一方で、経費として扱える範囲を誤解すると、税務署から否認や追徴課税を受けるリスクがあります。
経費のルールはシンプルに見えて、実は細かな線引きが多く存在するため、正しい知識を持って対応することが大切です。

この記事では、整骨院における経費の基本から、具体的な節税方法、さらに注意すべき税務上のリスクまでを徹底的に解説します。
最後まで読むことで、整骨院経営者が実践できる経費管理のポイントを理解できるはずです。

整骨院における経費の基本知識

経費とは何か?整骨院経営における定義

経費とは、事業を行うために必要な支出を指します。
整骨院の場合、施術のために使う器具や消耗品、院の運営にかかる家賃や水道光熱費などがこれにあたります。

ただし、すべての出費が経費になるわけではありません。
例えば院長が私的に使用した買い物や家族との食事代を経費に計上することはできません。
税務上は「業務との関連性」が明確であることが大前提です。

経費の判断基準は以下の3点です。

  • 事業運営に必要かどうか
  • プライベート利用が含まれていないか
  • 領収書や記録で説明可能か

この基準を守ることで、経費処理の透明性を高め、税務リスクを回避できます。

整骨院で認められる代表的な経費の種類

整骨院で一般的に経費として認められる支出には、次のようなものがあります。

区分具体例
施術関連費施術ベッド、包帯、テーピング、超音波治療器
施設維持費家賃、電気代、水道代、ガス代
通信費電話料金、インターネット代、予約システム利用料
移動関連費ガソリン代、公共交通機関の運賃
交際費取引先との打ち合わせ飲食費、業界団体の懇親会
福利厚生費スタッフ研修、健康診断費用

特に重要なのは、業務との関連性が説明できるかどうかです。
例えば院長が通勤用に使う車のガソリン代は全額経費になりませんが、出張施術や研修参加のための利用分は経費計上が可能です。

整骨院経営者が活用できる経費・節税方法

施術器具・家賃・光熱費・通信費の計上方法

整骨院の運営に欠かせない支出は、経費として計上することで課税所得を減らす効果があります。

  • 施術器具:ベッドや超音波治療器などは耐用年数に応じた減価償却が必要です。
  • 家賃:院を借りている場合は全額経費。自宅兼用なら使用割合を計算して按分します。
  • 光熱費:電気・水道・ガス代は事業利用分を算定して計上。
  • 通信費:電話やネット代、予約管理システムの利用料などが対象です。

ポイントは、事業用と私用を明確に区別することです。
按分率を記録しておくと、税務署に説明する際もスムーズになります。

自動車費用・交際費・福利厚生費の経費化

移動や人間関係の構築にかかる費用も、整骨院経営では重要です。

  • 自動車費用:ガソリン代、保険料、車検代など。ただし私用と併用している場合は走行距離などで按分します。
  • 交際費:取引先や業界関係者との打ち合わせに伴う飲食費。領収書には相手の名前と目的を必ず記載しましょう。
  • 福利厚生費:従業員の健康診断、研修費、懇親会費用など。全従業員を対象にすることが条件です。

これらを正しく計上することで、スタッフのモチベーション維持と税負担軽減を両立できます。

青色申告や共済制度・法人化による節税効果

経費計上に加えて、申告方法や制度活用による節税も効果的です。

  • 青色申告:複式簿記で記帳し申告すると65万円の特別控除を受けられます。専従者給与や赤字繰越しも可能です。
  • 小規模企業共済・経営セーフティ共済:掛金を全額控除でき、節税と将来の資金準備を兼ねられます。
  • 法人化:一定以上の所得がある場合、法人税率が所得税より有利になるケースがあります。役員報酬として所得分散できる点もメリットです。

これらを組み合わせることで、年間で数十万円単位の節税効果を得られる場合もあります。

経費計上の注意点と税務上のリスク

私的支出との線引きが重要

最も注意すべきは、私的支出を経費に含めないことです。
例えば家族との外食費や自宅の生活費を経費に計上すると、税務調査で否認される可能性が高まります。

曖昧な支出は、事業と関連づけられる証拠を残すことが不可欠です。
「業務で必要かどうか」を常に基準に判断する習慣を持ちましょう。

領収書・記録の保存で証拠を残す

経費として認められるかどうかは、証拠書類の有無が大きなカギになります。
領収書はもちろん、支出目的や取引先名をメモした記録を残すと安心です。

保存方法の例:

  • 領収書を日付順にファイル化
  • デジタル化してクラウド保存
  • 会計ソフトに証憑を添付

7年間は保存が必要とされるため、効率的な管理方法を導入することが望ましいです。

過剰な経費計上は脱税リスクになる

節税を意識するあまり、必要のない支出を無理に増やすことは危険です。
例えば高額な備品を短期間に購入したり、実際に使っていない交際費を計上したりすると、税務署から脱税と判断される恐れがあります。

過剰な経費計上は、資金繰りを圧迫する要因にもなります。
本当に必要な支出かどうかを見極め、長期的な経営の安定を優先することが大切です。

まとめ

整骨院の経営において、経費を正しく計上することは節税だけでなく経営の安定にも直結します。
施術器具や家賃、光熱費といった基本的な支出から、自動車費用や交際費、福利厚生費まで、事業に必要な出費を正しく整理することで、税負担を減らしながら効率的な運営が可能になります。
一方で、私的支出を含めたり領収書の管理を怠ったりすると、税務調査で否認されるリスクが高まります。

さらに、青色申告や小規模企業共済、法人化といった制度を組み合わせれば、年間で数十万円単位の節税効果を得られる可能性もあります。
つまり「何を経費にできるか」を知ることが、整骨院経営者にとっては大きな武器となります。

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