医療用EMSとは?家庭用との違いや効果・注意点まで徹底解説!

「運動せずに筋肉が鍛えられる」と話題のEMS。中でも医療用EMSは、高い効果と安全性から整骨院やクリニックなどで注目を集めています。しかし、「家庭用との違いは?」「どんな人におすすめ?」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。本記事では、医療用EMSの特徴や期待できる効果、注意点などをわかりやすく解説します。

医療用EMSとは?基礎知識と家庭用との違い

そもそもEMSとは?筋肉に電気刺激を与える医療機器

EMSとは、「Electrical Muscle Stimulation(エレクトリカル・マッスル・スティミュレーション)」の略で、筋肉に電気刺激を与えて収縮させる仕組みを持つ機器のことです。

人間の筋肉は、脳からの電気信号によって動いています。EMSはその仕組みを模倣し、電極パッドを通じて人工的に筋肉へ電気を流すことで、強制的に収縮運動を起こします。これにより、筋トレのような効果を得られるのが特徴です。

本来、EMSはリハビリ目的の医療機器として開発されました。寝たきりの方やケガによって運動が困難な患者さんの筋力維持や回復のために使用されていたのです。

現在では、医療分野にとどまらず、美容やダイエット、フィットネスの領域でも活用が進んでいます。

特に「ながらトレーニング」ができることから、時間が取れない現代人にも注目されているのがEMSの大きな強みです。

EMSの基本的な仕組みは共通していますが、出力レベルや使用目的によって種類が大きく分かれるため、次項では医療用と家庭用・エステ用との違いを詳しく見ていきましょう。

医療用EMSと家庭用・エステ用の違い

EMSには主に「医療用」「家庭用」「エステ用」の3種類があり、それぞれ使用できる場所や出力、効果の範囲が異なります。

以下の【表】で、それぞれの特徴を比較してみましょう。

【EMSの種類ごとの比較】

項目医療用EMS家庭用EMSエステ用EMS
使用者医療従事者(資格者)一般個人エステティシャン
出力高出力・高周波低出力・低周波中〜高出力・中周波
アプローチ部位深部(インナーマッスル)表層(アウターマッスル)深部・表層どちらも可能
痛みの有無刺激が少なく痛みは出にくいピリピリ感が出やすい痛みは比較的少ない
効果実感高く即効性が期待できる徐々に感じられる比較的早く効果を感じやすい
導入先病院・整骨院・クリニック家庭・通販サイトなどエステサロン

特に注目したいのは「周波数と出力」です。

医療用EMSは、高周波で筋肉の深部までしっかりと刺激できるため、自力では鍛えにくい体幹のインナーマッスルにもアプローチできます。

一方、家庭用EMSは安全性を最優先に設計されており、低周波・低出力が一般的です。そのため、効果は穏やかで、アウターマッスル中心の刺激となります。

また、医療用EMSは国家資格者など、専門知識を持ったスタッフによって施術されるため、身体の状態に合わせた細やかな対応や調整が可能です。

家庭用EMSではパッドの貼り付け位置や時間管理も自己判断になりますが、医療用なら専門家の判断で的確に筋肉を刺激できるという大きな利点があります。

さらに、痛みに対する感じ方にも違いがあります。医療用EMSは高周波によって皮膚への抵抗が少なく、ピリピリ感や痛みがほとんど出ない設計がされています。

このように、同じEMSでも「医療用」「家庭用」「エステ用」では得られる効果・快適さ・安全性に大きな違いがあるのです。

本格的に筋力アップを目指したい方や、安全に深層筋へアプローチしたい方には、医療用EMSの使用がおすすめです。

医療用EMSで得られる効果

運動が苦手でもOK!効率的な筋力アップ

「筋力をつけたいけれど、激しい運動は続かない」-そんな方にこそ、医療用EMSは強い味方になります。

医療用EMSは、高周波の電気刺激によって筋肉を直接動かすことができる機器です。これにより、運動をしなくても筋肉の収縮運動が起こるため、筋トレと同様の効果が期待できます。

特に注目すべきは、鍛えにくいインナーマッスルを効率よく刺激できる点です。

インナーマッスルは身体の深部にある筋肉で、姿勢の維持や内臓の安定、バランス力の向上に欠かせない存在です。

通常の筋トレではなかなか意識しづらい部位ですが、医療用EMSを使えばベッドに横たわっているだけでピンポイントに刺激できます。

また、医療用EMSの電極パッドは、パーツごとに個別で設置できるタイプが多いため、気になる部位に集中アプローチできるのも大きな魅力です。

たとえば、

  • 腰回りに装着して体幹を強化
  • 太ももに装着して下半身の筋力アップ
  • 二の腕に装着して引き締め効果

といった形で、目的に合わせたトレーニングが可能になります。

さらに、医療従事者が個人の筋力や体調に合わせて出力を調整してくれるので、安全かつ無理のない筋力強化が行えます。

継続することで、運動不足による筋力低下の予防や改善、ケガをしにくい体づくりにつながります。

「ジムに通う時間がない」「筋トレが三日坊主になってしまう」そんな悩みを抱えている方にとって、医療用EMSは継続しやすく、成果が出やすい画期的なトレーニング方法です。

基礎代謝を上げて太りにくい体に

ダイエットや体型維持を目指すなら、基礎代謝を高めることが重要なカギとなります。

基礎代謝とは、何もしていない状態でも消費されるエネルギーのことです。呼吸や体温維持、心臓の鼓動など、生きているだけで使われるエネルギーが含まれます。

この基礎代謝の約70%は筋肉量によって決まるため、筋肉を増やすことでエネルギーの消費量が増加し、太りにくい体質に変わっていくのです。

医療用EMSは、通常の運動では鍛えづらいインナーマッスルにまで働きかけるため、筋肉量を底上げしやすく、結果として基礎代謝の向上に直結します。

以下のような大きな筋肉群にEMSを使うことで、より高い代謝アップ効果が得られます。

【基礎代謝を高めるおすすめ部位】

  • 大臀筋(おしりの筋肉)
  • 大腿四頭筋(太ももの前側)
  • ハムストリング(太ももの裏側)
  • 腹直筋(お腹の筋肉)

これらの筋肉を刺激することで、エネルギー消費量が増え、脂肪が燃焼しやすくなる環境が整います。

特に日常的に運動が難しい方や、デスクワーク中心の生活で代謝が落ちていると感じる方には、非常に効果的です。

また、代謝が上がると冷えやむくみの改善、肌の調子が整うといった美容面のメリットも期待できます。

「食べる量は変えていないのに太りやすくなった…」と感じたら、それは筋肉の衰えによる代謝低下が原因かもしれません。

医療用EMSを活用して筋肉を育てれば、年齢に負けない、しなやかで健康的な身体を目指すことができます。

医療用EMSはこんな人におすすめ

こんな悩みを持っていませんか?

運動不足で体力が落ち、毎日の生活に疲労感やだるさを感じている方は多いです。

日常的な運動の習慣がなく、筋肉量の低下に悩んでいる方には、医療用EMSが最適な解決策となります。

肩こりや腰痛、姿勢の悪さなど、運動不足が原因で発生する身体の不調に悩む人も少なくありません。

自宅で手軽に安全な方法で体を動かす機会がなく、ジム通いや激しいトレーニングが続かないと感じる方にもおすすめです。

【ポイント】

  • 運動不足により体力や筋力が低下している
  • 健康面での不調(肩こり・腰痛・姿勢の崩れ)が出ている
  • 時間の制約や体力の問題で激しい運動が難しい

これらの悩みを持つ方にとって、医療用EMSは短時間で効率的に筋肉を刺激でき、安全性が高いため、医療従事者の管理のもと施術を受けることで、具体的な効果を期待できます。

短時間でしっかり鍛えたい方に最適な理由

忙しい現代人にとって、時間が限られている中で効率的なトレーニングを望むのは当たり前のことです。

医療用EMSは、専門スタッフが個別に出力を調整できるため、短い施術時間で高い効果を実感できます。

ジムで長時間汗を流す必要がなく、寝たきりの状態でも筋肉の収縮を引き起こすため、時間に余裕がない方にも利用しやすいです。

また、医療用EMSの施術は深部のインナーマッスルにもアプローチできるので、普段自分だけでは鍛えにくい部分も効率的に強化できます。

【短時間トレーニングのメリット】

メリット説明
短時間施術1回あたり30分程度で効果的なトレーニングが可能
安全性の高い調整専門スタッフが個々に合わせた出力を管理するため安心
深層筋の強化自力では鍛えにくいインナーマッスルにしっかり刺激可能

このように、短時間でしっかりと筋肉を鍛えたいと考える方にとって、医療用EMSは無理なく効率的に筋力向上や基礎代謝のアップを実現できる優れた方法です。

さらに、施術後のリカバリーが短く、普段の生活に支障が出にくいことも、医療用EMSが多くの利用者に支持される理由のひとつです。

医療用EMSの注意点と利用前のチェック

安全に使うために知っておきたいこと

医療用EMSは、筋肉に電気刺激を与えて収縮を促す医療機器です。

正しく使えば高い効果が期待できますが、誤った使用や過度な出力は、体への負担やトラブルの原因になる可能性があります。

そのため、施術を受ける前に安全性についての理解を深めることが非常に重要です。

まず、EMSは筋肉を外部から直接動かすため、普段使われていない筋肉にも強制的に負荷がかかります。

初回の施術後は、筋肉痛や倦怠感が現れることがあるため、無理な出力設定は避けましょう。

特に出力を急に上げすぎると、筋繊維に過度なダメージを与え、痛みや炎症を引き起こすこともあるため注意が必要です。

また、施術を受ける部位や回数にも適切な間隔が求められます。

同じ部位に連続して高出力のEMSを当て続けると、回復が追いつかず逆効果になる場合もあります。

そのため、医療用EMSは、必ず国家資格を持った医療従事者や専門知識を持つスタッフの管理下で施術を受けることが基本です。

EMSを安全に活用するためには、以下のような点を意識しておきましょう。

【医療用EMS使用時の安全チェックリスト】

  • 出力は低めからスタートし、徐々に調整
  • 1回の施術後はしっかり休息を取る
  • 違和感や痛みが出たらすぐに使用を中止する
  • 医師の指導がある施設で施術を受ける
  • 施術中も体調変化がないか注意深く確認する

このように、安全に配慮して正しく使えば、医療用EMSは非常に効果的かつリスクの少ない筋力強化ツールとなります。

使用できない人の条件

医療用EMSは便利で効果的な機器ですが、すべての人が安心して利用できるわけではありません。

以下に該当する方は、EMSの使用が制限される、または医師の判断が必要となるケースがあります。

まず、最も重要なのは体内に電気機器を埋め込んでいる方です。

特にペースメーカーを装着している方は、EMSによる電気刺激が機器に干渉する恐れがあるため、絶対に使用してはいけません。

また、妊娠中や妊娠の可能性がある方も使用を控えるべきです。

電気刺激が子宮に影響を与える可能性があるため、胎児へのリスクを考慮する必要があります。

その他にも、以下のような状態にある方は注意が必要です。

【EMS使用を控えるべき主な対象】

条件理由
ペースメーカーなどを使用している電気刺激が機器に干渉し、誤作動を起こす可能性あり
妊娠中または妊娠の可能性がある子宮収縮の可能性や胎児への影響が懸念される
重度の心臓疾患がある電気刺激が心臓のリズムに影響する恐れがある
悪性腫瘍を患っている電気刺激により病状が悪化する可能性がある
急性の炎症・痛みがある筋肉に過度な刺激を与えることで症状が悪化する可能性
高熱(38℃以上)がある発熱中は体調が不安定で、EMSが負担になることがある
刺青のある部位や皮膚に異常がある部位電極パッドの装着により肌トラブルを引き起こす可能性

上記以外にも、てんかん、骨折部位の周辺、血栓症の疑いがある方なども、必ず事前に医師へ相談してください。

また、EMSの出力や装着位置によっても影響が異なるため、少しでも不安がある場合は、自己判断せず医療機関に相談するのがベストです。

安全性を軽視せず、正しい使い方と対象者の理解があってこそ、医療用EMSは真の効果を発揮します。

無理なく、安心して続けられる健康習慣として活用するためにも、使用前のチェックはしっかり行うようにしましょう。

まとめ

医療用EMSは、運動が苦手な方でも効率的に筋力アップが可能な先進機器です。家庭用EMSやエステ用と比べて、高出力・高周波による深部筋へのアプローチができる点で優れており、インナーマッスルを無理なく鍛えられるのが大きな特長です。

ただし、安全性を確保するためには、専門知識のある施術者による正しい使用が前提となります。体調や持病により利用が制限される場合もあるため、事前のチェックや医師への相談が重要です。

そして、整骨院経営においても、こうした医療用EMSの導入は施術の質を高めるだけでなく、患者様の満足度の向上にも直結します。

武蔵野メディカルシステムでは、1,000件以上の整骨院運営を支援してきた豊富な実績をもとに、「売れる整骨院」のノウハウを提供しています。

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  • わずか30分で深層筋へアプローチできる高出力EMS
  • 施術スタッフの負担を軽減する省人化設計
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